« 5月の釣り その2 | トップページ | 巨神兵 »

2012年5月13日 (日)

通勤電車で読んでる本62

コムバンワ。
今月来月とずーっと祝日が無いってショックじゃないすか?
如何お過ごしですか?

最近さっぱり本を紹介していなかったが、相変わらず電車通勤してるので、ちょくちょく本は読んでいる。

20120513_01

伊坂幸太郎「モダンタイムス」

“恐妻家のシステムエンジニア・渡辺拓海が請け負った仕事は、ある出会い系サイトの仕様変更だった。けれどもそのプログラムには不明な点が多く、発注元すら分からない。そんな中、プロジェクトメンバーの上司や同僚のもとを次々に不幸が襲う。彼らは皆、ある複数のキーワードを同時に検索していたのだった。
そして5年前の惨事―播磨崎中学校銃乱射事件。奇跡の英雄・永嶋丈は、いまや国会議員として権力を手中にしていた。謎めいた検索ワードは、あの事件の真相を探れと仄めかしているのか?追手はすぐそこまで…大きなシステムに覆われた社会で、幸せを掴むには―問いかけと愉しさの詰まった傑作エンターテイメント。 ”

この話は元々週間モーニングに連載されていたらしい。
ネット、監視社会を題材に、「そうなっている」という今の世の中の仕組みに警鐘を鳴らしている。我々は何か大きな力に操られているだけで、邪魔者は排除される。その大きな力とは何なのか、主人公たちは危ない目に遭いながら模索していくが、結局のところそれを模索すること事態、意味が有るのかと考えさせられる。

今の世の中自体のシステムが巨大過ぎて何も出来ない。「見てみぬ振りをするのも勇気」というセリフが出てくるが、世の中がここまで作られてきたのだから今更どうする事も出来ないのは目に見えているという事か。

今はネットで何でも済んでしまうから、ネットの情報を鵜呑みにして分かった気になってしまう。そんな人が多いから、ネット上の情報は重要で影響力がある。世の中を動かすことができてしまう。
検索語や閲覧したページから、その人が何に興味を持っているかも分かってしまう。今どこで何してるか全世界に発表するのが流行っている。監視されようと思ったらいくらでも監視される。まさにLifelog取られてる。

誰も通らない赤信号を守るのは、「赤は止まれ」というシステムに従っているだけで、自分で危険か安全か判断して行動する、という事を放棄している。という話が出てくるが、「そうなっている」世の中で、自分自身を持って生きろよ。って言いたいんじゃなかろうか。

この話の主人公は最後は北海道に移住して世の中の情報を遮断して暮らす事にしている。そのオチはちょっとありきたりでつまんなかったけど。

世の中に存在する物で、本当に自分に必要な物って何?って考えてみると、ネットも電話もあれもこれも、いらない気がするが、結局世の中が「そうなってる」為に、現代に生きる上で必要になってしまうかもしれない。自分だけそれを排除して仕事出来なくなったら困るし。だって「そうなっている」から。

現代で自分らしく生きれるか否かは、自分次第って事だ。
みんなのLifelogが均一化されないように。

« 5月の釣り その2 | トップページ | 巨神兵 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 通勤電車で読んでる本62:

« 5月の釣り その2 | トップページ | 巨神兵 »