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2012年11月16日 (金)

通勤電車で読んでる本69

20121116_01_3インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実 真梨幸子

一本の電話に、月刊グローブ編集部は騒然となった。男女五人を凄絶なリンチの果てに殺した罪で起訴された下田健太。その母である下田茂子が独占取材に応じるというのだ。茂子は稀代の殺人鬼として死刑になったフジコの育ての親でもあった。茂子のもとに向かう取材者たちを待ち受けていたものは…。

殺人鬼フジコの衝動」の続編となるこの話は、今世間を騒がせている尼崎の事件をあまりにも連想させる。
殺人鬼フジコを軸にした、因縁とも言える複雑な人間関係の中で起きた事件を追って、“洗脳”や“マインドコントロール”の恐ろしさを描いている。

マインドコントロールの怖さは、誰の身近にも有るんだ。首謀者がちょっとそんな才能に長けていれば。
尼崎の事調べてたらこんな記事が有った。
「尼崎連続変死事件」は他人事ではない!? 日常に忍び寄る“マインドコントロール”の恐怖

人には環境適応能力が有る。それが自我より強く働いた時、きっとマインドコントロールされてしまうのではないだろうか。

以下は本文より。

―なんなんでしょうね。あの頃のわたしは。まるで意志のない操り人形ですよ。いえ、正確には、意志はあります。だって、あのとき、こころがとても満たされていたのは間違いありませんから。“使命感”という名の下、自分は世界を救う菩薩なのだと、なんともいえない歓喜に酔っていました。信心していない人が低俗なバカに見えるほどでした。―

―人を監禁するのに、足枷も手枷も必要はありません。強い恐怖心。それだけで充分なのです。―

特別だと優越感を与える支配に、極限の恐怖で判断基準を無くす支配。それが正しい、普通と信じてしまったら、監禁されてても助けを求める事もしなくなるだろう。被害に遭ってるとか監禁されてるとも思わなくなるかも。

善悪って何?そもそもこの世の善悪自体、先人が決めた事。ボクらは生まれた時から既にマインドコントロールされているのかもしれない。そしてマインドコントロールしているのは、他でもない親だ。
この話でも、親子、親戚、という血の繋がりが重要なポイントになっている。

いっそどっかの宗教に全ての判断を委ねて、その中でのみ生きて終わるのも、一つの楽ちんな生き方なのかもしれない。

そんな事まで考えちゃう一冊。前作と合わせて読むべし。

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