ガス圧やら気圧やら
今日は春の嵐なのか、ものすごい強風が吹いてます。こないだの強風ではステーキのあさくまさんの看板が大破してましたが・・・
多分大丈夫だとは思うのですが、今日は焙煎するのやめておこうと。
時間が出来たので、ブログを書くことにしました。
ここ数年、毎年4月頃に焙煎の調子が大幅に狂ってしまうので、今年は大丈夫か?と落ち着かなかったのですが、通風孔も直接風が入ってこないようにしたし、換気扇も設置したしで、調整不能に陥ることはなかったです!
去年の焙煎ノートを見返したら、どうにもお手上げ状態な自分が居ました。
丁度1年前、何をどうやってもカロリー不足な風味にしかならなくて、本当に廃業を覚悟したんですよねぇ・・・
ストレスからなのか、髪の毛とかごっそり抜けてたなぁ~( ̄ー ̄)
焙煎に悩んで十円ハゲが一杯出来た人の話とか聞いてたもんで、他人事じゃないわ!と不安な日々を過ごしてましたね。
今年は気温はともかく、他の条件を出来るだけ揃えたので、何でちょいちょい排気ファンの回転数を変えなきゃならないのか?という原因が自分なりに見えてきました。
まずガス圧なのですが、やはりボンベの残量が少なくなると圧力が低くなります。
残量が減ってるのはガスの匂いが強くなってくることで分かります。
圧力計を見るとほんのちょっぴりなのですが、いつもより低くなってるんですよね。
写真は焙煎機に付いてるガス圧計なのですが、去年新しいのに井上さんが替えてくれました。
赤い針がいつもの圧力で、黒い針が現在の圧力。
ボンベの残量が少ない時にはこんな感じでちょっぴり低くなります。
で、ボンベが交換されるといつもより少し高めになる・・・と。
バーナーワークは同じでも勝手に火力が上がったり下がったりしてるので、それを排気ファンの回転数でコントロールします。
あと、気圧なのですが、桜が咲く前後に丁度気圧配置が変わるんですよね。
高気圧だった冬型から気圧が低くなるんですけど、その分空気が薄くなる・・・と。
気温は上がってるのだから、焙煎温度も早く上がって行きそうなものですけど、空気が薄い分、温度の上昇は緩やかになります。
高い山の上だとお湯がなかなか沸かなくなるのと同じ原理なんだと思うのですが。
ガス圧も気圧もほんの少しの、気にしてなければ気が付かない程度のものなのですが、コーヒーの味には出てきてしまうんですよね。
それだけ私の味覚が敏感になったってのもあるのかもしれませんが。
13年前、コーヒー豆屋でアルバイトをしてた頃は、雑誌の中で有名焙煎士の方が
「焙煎をどこで止めるか、1℃違うだけでも風味には大きく影響します。」
な~んて言ってるのを「大して違わなくない?」なんて思いつつ読んでましたけど、今じゃ排気ファンの回転数を0.01hz単位で操作してるんですから、よっぽど細かい(笑)
3月の下旬からガス圧が下がってきたので排気ファンの回転数を落として、ボンベ交換のタイミングで回転数を上げたのですが、丁度そのタイミングで気圧がガクッと下がったので、逆に回転数を落とさなきゃならなかったんですよね。
今日も996ヘクトパスカルしかないです。
プロトレック大活躍!!ヽ(・∀・)ノ
空気が薄いってことは、酸素も少なくて燃焼効率も落ちるし、空気中の成分も薄いので、熱流体的にも窒素分子とかに蓄えられた熱エネルギーが豆に当たった時に置換されるカロリーの総量も減るってことなのかな?
空気の密度が低いから、分子が豆に当たらないって単純に考えればOK?(・ω・`)
理系じゃないので私の考えが及ぶのはこの辺りまでですが。
とりあえず、悪夢のような日々からは完全脱却できた・・・はず?と思いたい今日この頃です。
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